2022 年度の考査(第二次)は日程が例年通りに戻り、試験時間は全体で 60 分程度でした。当校の入学考査の特徴の1つは、ペーパーテストが標準よりも難しいことです。
「お話の記憶」は少し短くなったとは言え、標準よりは長文でストーリーが複雑、なおかつ標準よりも問題の読み上げスピードも速いなど、小学校入試としてはかなり難しいレベルのものです。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となっていた行動観察ですが、本年度の入試では例年通り行われました。当校は、附属幼稚園からの内部進学があるため、募集人員が男女各 25 名程度と、外部から受験をする方にとり、かなり狭き門となります。
入学試験は、まず第1次検定の抽選によって、志願者は男女各 210 名程度に絞られます。
2022 年度の入試では、受験者数が一定数を超えたため、2021 年度に引き続き、一次選考(抽選)が実施されました。抽選の通過率は男女ともに 80%と、抽選が行われている他の国立小とは違い、多くの志願者が2次選考へと進んでいます。このことから、抽選結果を見てから対策を取るのではなく、抽選を通過することを見据えて、早めの対策開始をおすすめします。
ペーパーテストでは、お話の記憶、見る記憶、数量、図形、常識、推理などが出題されました。基礎的な内容が中心ですが、解答時間が短いため、集中して、速く、正確に解けるよう、理解とスピードの双方を準備して臨むようにしてください。また、グループによって問題が異なっているものもありました。
2022 年度がはじめての入試でした。考査は、ペーパーテスト→運動テスト→制作→ 面接の順に実施されました。全体的に考査内容は標準的なものであったため、試験では差がつきにくく、些細なミスも許されない試験となりました。
2022 年度の応募者数は若干増加しました。社会情勢に関係なく当校の倍率は高倍率であり、付け焼き刃の対策ではよい結果は期待しにくい入試と言えるでしょう。合格の最大のポイントは、課題に対して好奇心を持ち、グループ内で積極的に、楽しく取り組むことです。